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あっという間に9月が過ぎました。なんだか10月もそんなペースで着々と過ぎてますね。
いやー、こうして振り返ってみますと一年って本当に早いもんですね。
私が正月に決めた今年の目標なんて、色々あり過ぎてもうあやふやですww
こうやって、いいことも嫌なことも混ぜくぜに「よい思い出」になって日々過ごせればなーと思います。そしてある方からからの「開通したよー!」とのお知らせの日を、ニヤニヤしつつ待ってますww

あ、続きからは学園モノですwww
トンマン女子高生ですww
「ピダム先輩」とか言っちゃって、もう書いてる途中で自分でも突っ込んでました。
お試し学園モノです。しかもピダム名前しか出てきません(笑
そんな軽いノリでもOKな方は、どうぞー。

 
 幼い頃はトンマンの周りを取り囲む者は、男が圧倒的に多かった。それは彼女の気性が、より男に近いものであったからだ。裏と表を自然に使いこなす女子よりも、面と向かって好きも嫌いも曝け出す属性を好んだからだ。
 だが学年が増えるにつれ、トンマンとて女子としての志向に重きを置くようになった。どこか窮屈さを感じたが、優しい姉の忠告はいつも正しい。だからこの日も級友の何度目かの質問に、トンマンは「ピダムさん」だと答えた。

「キャー! トンマンって実は面食いなのね!!」
「ピダム先輩ってば、すっごくモテる人だからねー。でもあたしたちみたいな高校生は相手にしないって噂じゃない?」
「そうそう! この前なんて、高級車が迎えに来てたじゃない? あそこに、めっちゃ美人で年上の恋人が一緒に乗ったんだって!!」

 誰もが「トンマンの恋は前途多難」だと頷き合う。それにも一々、「いいの。私が勝手に好きなっただけだから」と微笑を返す。
 予想したとおりの結末に、トンマンは胸を撫で下ろした。これでもう、女子同士の奇妙なお膳立てなどなくなり、これまでと同じように男子とも気楽に付き合えると思った。

「でもさ、その人が恋人だとは未だわかんないじゃない!」
「そうよね! どうせなら、当たって砕けろよ、トンマン! ピダムさんに、告白しちゃいなさいよ!!」
「ええっ!? む、無理無理!! なんで私が……」
「もっと自信持ってってば。大丈夫、当日はあたしがメイクしてあげるし、制服だって可愛くしてあげるから」
「そんな気遣いいらないってば!!」
「だってさぁ、もう年越したらすぐ卒業だよ? 折角好きな男ができたのに、このまま黙って二度と会えなくてもいいの!? 向こうはトンマンがこんなに好きなんだってことすら知らずに行っちゃっても、いいっていうのっ!?」
 
 いや、それこそが私が望んだ未来なんですけど!?
 トンマンは、好奇心と厚意からであろう言葉をすべて突っ撥ねたかった。だが、それはできない。無鉄砲に動き回るトンマンをいつも諌める姉に誓ったのだ。二度と泣かせない、泣かせる真似はしないと。
 それが何故か『女子すべて』が対象となってしまい、トンマンは怒鳴ることができなくなってしまった。

「皆の気持ちは嬉しいよ? でもいきなり見ず知らずの女から告白されても、ピダムさんも迷惑だと思うし--」

 だから、告白なんてことは絶対にしません! と続けたかったのに、

「じゃ、あたしに任せて! 来週ピダム先輩は図書室の整理に出る日があるの。本当は図書委員しか入れないんだけど、修繕の人手が足りないって司書の先生が言ってたから、トンマンをそこに推薦してあげる!」
「ちょ、それホント!?」
「当たり前でしょ! おまけにさぼる人も多いから、もしかしたら二人きり、なーんてことも有り得るかもよ!」
 
 またもや「キャーー!!」とはもる黄色い声に、トンマンはほとほと疲れた。だがここで抵抗を諦めては、このまったくの余計なお世話な見合いもどきの渦に巻き込まれてしまう。

「いい!? 第一印象が大事だからね! 笑顔、笑顔で好印象を与えるのよ!」
「いや、私は…」
「ピダムさんは、綺麗系よりも可愛い方が好みって聞いたことがあるわ。じゃぁグロスはこの色で、マスカラで垂れ目ぎみにしてと」
「塗らなくていいから! だから私は、」
「トンマン! 頑張るのよ!」
「告白なんてしないってば!」
「大丈夫、当日までに色々仕込んであげるからね!」
「図書室も行かない! 私、行かないからね!!」
「うんうん、不安だよね。うちらが全力でバックアップしたげるから! 自信持って行っておいで」
「……お願い。話、聞いて……」

 髪は巻かれ大きな目はいつも以上に存在感を増し、ふっくらとした甘い口元は更に桃色に光っている。短く切られたスカートを少しでも引き伸ばそうとしているのか、トンマンの両手は忙しなくすらりと伸びる足元を行き交う。そして喉元には、愛らしく結ばれたリボンが行儀良く胸元を彩った。

「ふふふ、完璧ね…!!」

 互いを健闘し合う姦しい声など、トンマンには届いていない。とにかく恥ずかしかった。一刻も早く、洗い流したくて堪らなかった。

「じゃ、私行くから!」

 すぐにでも駆け出したい脚を抑え早足で行く間も、向けられる視線が気になって仕方がない。幾人か、ぎょっとして振り返る者までいた。どれほご見苦しいものを見せてしまっているのかと、トンマンは心の奥から流されるままでいた自分を後悔した。

「…えっ! 清掃中!?」

 次に近いレストルームとなれば、上階の最上級生エリアとなる。立ち入りが禁じられているわけではないが、進んで行きたい場所ではない。そして待つと決めるには、ここはあまりに人目が多過ぎる。

「……仕方ないな」

 同じ校舎内とはいえ、初めて踏み込んだその場は、雰囲気が異なっていた。
(な、なんで彫刻まで置いてあるの!?)
 トンマンが在籍する教室の壁にも、当然のように豪奢な枠に収められた絵画が展示してあるのだが、それに加えここには、馬鹿広い廊下に等身大の人間の彫刻が鎮座している。その先には、前足を上げた馬に跨った雄雄しい銅像まで覗いている。

「……」

 金持ちのすることはわからない。無理だ、戻ろう。と、トンマンは踵を返そうと決めた、その瞬間。

「そこの女子生徒、ここで何をしている!!」

 まさか自分か呼ばれたと思っていないトンマンは、戻ったら掃除が終わっていたらいいのに、とそればかりを考えていた。




え、続くの?
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