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第5話のヨンス公とチョンミョンに散々泣かされた管理人が、また妄想しちゃいました。
ええ、これがトンマンとピダムだったらどうだっただろうなーって。
ピダムは太子らしく丁寧な言葉遣いと、トンマンは姫らしく乙女に!を目指して、どこに辿り着いたのやら(笑
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あーもうヨンス公大好きだー!!


「私の所為です。私が、王女でなければ……!」
「トンマン……」

 誰もに祝福を与えられ生誕したにも拘らず、その高貴なる血統はトンマンにとって、ただの足枷でしかないのか。ピダムは愛する女を苦悩の色に染めた、この宮中にあるものすべてを憎んだ。

「申し訳ありません、ピダム様。ご出陣の前に……」
「構わない。……トンマン、泣いていいよ」

 気丈に振舞い微笑む姿が、振舞うべき『トンマン公主様』の姿だが、それは気を抜けば崩れてしまいそうに脆い仮初の姿だと、ピダムは疾うに気づいていた。
 そっと引き寄せた肩は見る間に振るえ、小さな頭を肩口に触れさせれば、くしゃりとトンマンの柳眉が歪んだ。

「ピダム様! …私、ピダム様を喪いそうで、怖いのです……!」

 トンマンのずっと堪えていたであろう心。遠慮がちに背に回された細い腕も、次第に力を帯びてゆく。

「案ずることはないよ、トンマン。私は必ず勝つから……」

 安堵させるべくピダムが覗き込んだ双眸からは、透明な雫が一つ、二つ、と滑り落ちる。それを舌先で掬い上げ、その根源に蓋をするべく、ピダムの唇はそこに長く留まった。
 愛しい、いとおしい唯一の人を襲う哀しみを、一つ残らず奪い去りたい。
 トンマンの長い睫毛を薄い皮膚越しに感じると、不意に彼女の閉じた目蓋が開いてゆくのがわかった。

「本当に、勝てるとお思いですか?」
「当然だ。私がトンマンに、嘘を吐いたことなどあった?」

 ふるふると首を振るトンマンは、ピダムが思い描くようには未だ笑ってくれない。

「今回の作戦は、とても危険なものだと聞きました。……それでも、本当に……?」
「いつからトンマンはそんなに心配性になったんだ? 大丈夫、少しは私を信じて」
「本当に、信じてもよいのですか?」
「勿論」
「……では、」

 あ、この顔は……!! と、ピダムの防衛反応が一瞬遅れた隙を突いて、トンマンは隠し持っていたであろう切り札を出してきた。

「--では、私が共に出陣しても、なんら問題はないですね」
「ええっ!? だ、駄目だ! 駄目に決まってるだろ! 公主であるトンマンは、ここで私の帰還を祈っ--」
「そう、公主である私は花郎の主ではないか! その名において、私は戦場にて彼らを鼓舞し、見事百済を退けてみせる!!」
「(何か口調変わってるし!)そ、その心意気はよしとしても、トンマンは女性なんだし絶対に--」
「何を言う! 宮主もかつては出陣したと聞いている! あのミシルにできて、私ができぬはずあるまい! 案ずるなピダム、この日の為に鎧もすでに磨いてある!」

 あれよあれよという間に、先ほどまでのしおらしい、たおやかな容貌は、勇ましいまでの雄々しさに変貌を遂げた。

「とっ、トンマン! 戻ったら、私は生涯そなたの傍にいるから--」
「では、戻らなければ……?」

 眩しいほどの笑顔が一転、ピダムを見上げる大きな双眸には、並々と湖面が浮かんだ。

「私は寡婦となり、ピダム様の面影だけを偲ぶなんて嫌です。生涯とお約束下さるのならば、今! この時から、私はピダム様のお傍を離れたくありません! ピダム様、このトンマンの願いを、どうかお聞き届け下さいませ!!」

 目の前のトンマンを支配しているものは、ミシルに対する積年の怒りでも、攻め入る百済への恐怖でもない。愛する男と共に生きたいのだと。生も死も、何者も二人を分かつことなどできぬと信じている。その決意が、焔のようにトンマンの眸を照らしているようだった。

「……わかった。ならば私の命令には、どんなことであろうと必ず従うと、約束できるか?」
「当然です。ピダム様、あなたの背は、妻であるこの私が必ず守って差し上げます!」

 キラキラと光を放つ瞳。出会った頃から変わらない、愛しい笑みがそこにある。
 ピダムはもう一度ぎゅっと勇ましい妻を腕に閉じ込めると、返す笑顔でトンマンにこう宣言した。

「見てて! あなたの夫は、必ず三国一の英雄になるから!!」 


最後はキスで閉めましょう  end.



くだらなくてすいません(><)
(喚いて暴れる)トンマンを極限に隔離してる間に、破竹の勢いで百済軍を駆逐しまくるであろうピダムに一票。
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