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現代モノで子世代のお話です。
トンピは、あーピダムさんはちらっと顔を見せてくれますねww

これまた、アジの開き(byすーさん様v)となった管理人の蔵出しモノです。ワンピネタを含みますので、ご注意下さいませ。
オチのない小話です。
「この万年新婚夫婦が!」と生温かい目で見て下されば、めっさ本望です(笑


「……もう、…っ!」
「……そうか、所詮お前の決意などその程度でしかないか。ならば仕方ない。では戻ろうか、インミョン」

 満身創痍をその身体で表す弟を目の前にしても、スンマンの表情は変わらない。冷静に状況を判断し、用意した選択肢を選ぶだけだ。ヒョンジョンの双眸が歪む。インミョンは今にも泣き出しそうだ。

「悔しければ立てヒョンジョン! お前の野望は何だ! 世界一の剣豪になると豪語したお前はどこに行った! 私は、お前なら必ずや成し遂げられると信じている!!」
「おにぃちゃん、がんばって! インミョンも信じてる!!」 

 木刀を杖代わりに地面を捉えた両足は、確りと目の前を見据える。そうして呼吸を整えたヒョンジョンは、自らの存在を主張すべく声を上げた。

「せなかのキズはけんしのはじだ! 来い、たかの目!!」
「………一体誰なんだ、それは……」

***

 「偶の休日を、夫婦水入らずで、二人っきりで、邪魔が絶対に入らないところで過ごしたいのです!!」 と、くどいほどはっきり述べた嘗ての馬鹿弟子は、「お前たち、お師匠様にご迷惑が掛からないようにするんだぞ!」と無駄なほどに輝く笑顔を見せ、浮いた足取りで去って行った。いやいや、迷惑ってお前が言うなよ、というムンノのツッコミも待たず、「トーンマーン、すぐ行くよーv」という万年色ボケした余韻だけを残して。

「いつも父が……。大変申し訳ございません」
「いや、お前たちが気にすることではない」

 気遣いのできる、この優しい子供たちに罪はない。ムンノは気を取り直し、「では、皆で遊んでおいで」と気持ちよく送り出そうとしたところ、「剣術を教えて欲しい」とヒョンジョンが言い出し、多少心得のあるスンマンも次第に熱が入りだしたところで、「ねえさん、しょーぶだ!」と興奮しきりの小さな両手が木刀を構えた。
 --そう、きっかけはそれだけだったのだが。

***

「ヒョンジョンは、いつから世界一の剣豪になるのが夢だと?」
「ああ、あれですか? いえ、あれはただのノリです。うちの家系の男子は煽てると秘めた実力を発揮しますので、母共々短所も長所にすべく熱賛し、彼らの成長の一端を助長しております」
「………そう、か」

 「お兄ちゃん、ほんとにゾロみたいだった! 格好よかったよ!」と、こちらも治療の手を休めず褒め称えている。狙っているのかそうではないのか、「おれ、もっとつよくなるから!」とのヒョンジョンの力強い応えに、インミョンも満面の笑みで頷いた。

「お前たちは、随分と確りしているな」
「ありがとうございます。目の前にとても良い(反面)教師がいますので」
「………そうだな(心の声が駄々漏れしているぞ、スンマン……)」


愛の結晶たちの(傍迷惑な)成長日記  end.

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