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信じられませんです。
毎日のように拍手を頂いております。

いやもう、ちょ、泣いていいですか。皆様優しすぎる……(゚´ω`゚)
うわーん、ありがとうございます!!

それに椿様には初拍手コメントを、すーさん様には更に初コメントまで頂き、いろいろと悩みましたが、サイトを開いて良かったなーと感慨もひとしおです。

さてさて。お礼になるかどうかはわかりませんが(汗
拍手して下さった皆様へ、ささやかなお礼作文を作ってみました。
アレです、お中元の中身で「あぁ、また素麺?」みたいなノリで気軽に読んで頂ければと思います。


 今日も今日とて同じ日々であると、ピダムは思っていた。
 トンマンお手製の夕食に舌鼓を打ちつつ、満足に膨れた腹を柔らかな膝に横たえ、デザート代わりの如くその細い人差し指を甘噛みする。
 ごくごく何の変わりのない就寝前のひとときを楽しんでいたピダムに、ぼそり、とだが、彼にとってはまさしく青天の霹靂にも似た響きが飛び込んできた。

「いいな、アレ…」

 ばっ、と振り向いた先には、チワワやポメラニアンといった愛らしいわんこたちが、画面いっぱいに愛想を振り撒いている。
 トンマンの視線はその一点、茶色のそれに集中して注がれていた。

「この仔たちに会いに来てね! イベント会場で待ってまーす!」

 右へ走る。
 トンマンも右へ。
 カメラが寄る。
 トンマンも身を乗り出して、

「ちょ、トンマン! あんな外見だけのふわふわした頭のない駄犬より、おっ、俺の方が、」
「ピダム、煩い。案内が聞き取れないじゃないか」
「---!!!」

 「よし!」と腰を上げたトンマンに弾かれても、「もしも、」と考え出したピダムは不安で仕方がない。
 よって何度も注意されたが行為だが、極力爪を立てないよう足元に縋り付いた。

「ねぇ、ねぇ、トンマンの傍にいていいのは俺だけだよね? 俺だけで、十分だよね?」
「なんだ? ピダム。今日はやけに甘えただな。よしよし、明日楽しみにしていろ。お前も気に入るといいのだが」
「えっ!? 何、明日って何!? トンマンが好きなものは俺も好きだけど、何!? 明日何があるのー!!?」
「ふふ、私はお前のことばかり考えていたらしい。視野が狭くなっていたようだ」

 さらりと嬉しい言葉を吐かれたが、またもや不安の種を植え付けるトンマンの台詞に、ピダムは尚も詰め寄らずにはいられない。
 だが「寝る前に興奮すると、寝付きが悪くなるぞ」と、首元から背筋にかけてやんわりと撫でられ、柔らかく温かな胸元に引き寄せられては、もう何も言えなくなってしまった。

 眠りたくない。
 明日、彼女が何を考えているのか訊かなければ。
 トンマンが気に入る「何か」
 それに、彼女を取られてしまうのでは……

「おやすみ、ピダム」
 ちゅっ。

 ……仕方ない。
 明日のことは、明日考えよう。
 何が来ようと来い! 必ず追い出してやる!


***


「ピダムただいまー!」
「おかえりトンマン! 寂しかったよー! でも俺ちゃんとお留守番してた!」
「んー、よしよしピダム。偉い、偉い。そんな賢いお前にご褒美をあげよう。ピダム、ちょっと上を向いてくれないか?」 
「へっ?!」

 一見チョーカーにも似た朱色のなめし革が、ピダムの首元を鮮やかに彩る。
 中央には揃いの色の石まで、小さくあしらわれていた。
  
「うん、やっぱりピダムには赤が似合うな!」
「え、昨日、トンマンが言ってたのって……」
「私の目利きに間違いはないと確信しているが、どうだ? これ以外にも、いろんな種類がいっぱいあったぞ! 今度は一緒に行こうな!」
「うん! ありがとうトンマン! 俺、これがいい! すっごく気に入った!!」

「……猫は、会場には入れんぞ」

「あっ、すまないユシン。車を出して貰ったのに、茶も出さないで」
「げっ、ユシンじゃねーか。あーもうお前の役目は終わってるから。突っ立ってないでとっとと帰れやコラ」
「この猫から、俺はそこはかとなく疎まれていると感じるのだが…」

 キッチンから出てきたトンマンがユシンにコーヒーカップを渡しつつ、「ピダムは人見知りするんだ」とフォローを入れた。

「本当だって。私も懐いて貰うのに苦労したんだ」
「……そうなのか?」
「ああ。でも今は大切な家族の一員だ。なぁ、ピダム」
「そうだそうだ! お前の入る隙間なんて蟻ほどもねーんだよ。なぁ運転手さんよぉ、俺たち家族の語らいに勝手に入ってこないでくれる?」

 「ほら、ピダムもそう言ってるだろ」と喉を行き交うトンマンの指に目を細めるピダムを、「いつか俺も撫でてみたい」と、運転手呼ばわりされたユシンが内心願っているなんて、誰が想像しただろうか。
 トンマンが席を離れた隙を見て、そっぽを向くピダムに手を翳してみる。

「ニ"シャァ!!」

 おおよそ先ほどの愛らしい姿と同じ生き物だと思えない威嚇を浴びてしまった。
 若干罵声めいた感がないわけでもないそれに、ますますユシンは肩を落とした。

「だっ、大丈夫か、ユシン! 傷になってないか!? もう、駄目だって教えたろ、ピダム!」
「にゃん!!」

 小動物をこよなく愛す彼の愛は、ピダムに関しては永遠に一方通行であることに、ユシンはまだ気づかない。


君はペット  end.

***
お粗末様で御座いました。
題名はこれしかないとww
ピダムはあえて猫にしてみました。そのうち擬人化なんてやってみたいですねww
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