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晒そうぜ企画(・ω<)v
今日は「途中までコミカル狙ってましたが、気がつけばなんかシリアスになってね? どこに着地するか見えないんですけど」な豆トンですー。ぶった切った感じで終わってますw
今もなんとか最後までまとめようとしたんですが、力尽きました…il|li & il|li
惚れた男が弱気になると、やさしく励ますんじゃなくて、叱り飛ばすのがうちの鉄板らしいです。


ゆうぞうさん!わぁこんばんば(〃ω〃)
今回はトンマン、ピダムの胸ぐら掴んだりしちゃってますw
こんな男前な豆トンでもぎゅってしてくれますか?




「このワイン、とっても美味しいね」
「トンマンはチリ産が好みなんだな。でも口当たりがいいからって、飲み過ぎるなよ?」
「もうっ、いつまでも子供扱いしないでってば!」

 完璧なマナーで銀食器を扱う優美な仕草より、怒っているというよりは拗ねているような、まだどこかあどけない表情を見ていたいとピダムは思う。それはどこかで、目の前のトンマンの中に『あの頃のトンマン』を見つけてることで、安堵している自分がいた所為かもしれない。
 少女の羽化は、それほどまでにピダムを動揺させるものであった。
 
「……それで話の続きなんだけど、今度チョンミョンとヨンスさんと一緒にね、……その……」
「ん? 何だ?」

 勿論トンマンの誘いならば、二つ返事で快諾する用意はあった。
 だがトンマンは始めから皺一つないナプキンを更に手押しし、忙しなく瞳を左右に転がしている。
 その飾らない心のままに振る舞う姿に、漸くこれが都合の良い夢ではなく、あの幼かった少女が一人の女性としてここに生きているのだと、今更ながらピダムに実感させた。
 肩の開いたドレスは、トンマンの美しいデコルテを惜しげも無く晒し、その白よりも真珠色をした肌は地上の星よりも光を放っているようで……。鶴のように白く優美な首を辿ると、柔らかい後れ毛がトンマンの首筋をちろりと舐めた。
 心臓が早駆けを始める。
 頬が、急速に上気していく。
 ピダムはある意味、とてつもなく自分を褒めたくなった。

「よく今まで冷静でいられたな……、俺……」
「えっ!? 今、何て--」
「あぁいや、お前が気にすることじゃないよ。それより、さっきの続きを聞いてもいいか?」

 だがそこは、ここ数年の間に格段に得手となった自己制御で、難なくやり過ごす。
 完璧にコントロールされた温和な顔からは、まさかつい先程劣情を感じたなどと匂わせもしないだろう。さすが、伊達に年は食っていない。

「あの、ピダム。その前に確かめたいことがあるんだけど……」

 居住まいを正したトンマンから、緊張感が伝わってくる。ピダムにもトンマンから出る言葉が、重い意味を持つものなのだとわかった。

「今日のこれって、デートだって思ってもいい、よね?」 

 固まってしまったピダムに気遣ってか、「ごめんね、変なこと訊いちゃった」気にしないでと、トンマンは失言したと感じた口元を手で隠した。
 その指は華奢な侭、桜貝の爪先の美しい桃色もあの頃と同じで。

「手に、触れてもいいか?」
「そ…! そんなこと……、改めて訊かなくても、い、いいに決まってるでしょ」

 「はいっ!」とまるで手相を占うが如くに差し出された仕草には、色気など微塵もない。
 当然、自身がそれまで醸し出していたムードを台無しにしたことにも気づいていない。

 トンマンからの問いを断ち切るような真似をしたのに、それでもピダムを見詰める瞳は暖かい色で。
 ピダムは目の前の繊手を裏返し、現れた手の甲を恭しく持ち上げた。

「I think of you and I'm living out my fantasy. I couldn't understand why my chest felt so tight. Thank you for having discovered me. I had no idea about this side of my personality either until I met you that it.」

 君を想い、俺は夢をみる。
 どうしてこんなに胸が痛むのか、わからなかった。
 君に出逢うまで、こんな自分がいるなんて知らなかった。
 こんな俺を見つけてくれて、本当にありがとう。

「I love you more than words can say.」 

 言葉にならないくらい、好きだ。

「Your sight, my delight…」

 ピダムは閉じた目で、トンマンのつめ先へと口付けを落とした。
 かなりの早口、それに呟きににも似た声は愛するひとには届かなかったかもしれない。
 覚悟は決めた筈だった。トンマンの傍に居たい。彼女が指差すものを、有限の時を、共に分かち合えたら。
 だが最後の最後で、囁きが聞こえるのだ。

--お前と居て、彼女は幸せになれるのか?

「Make me happy, alright? ……なんて言うわけないでしょ!」
「…へ? え、ええ? ト、トンマン?」
「わぁ、それってプロポーズなの? って勘違いするほど甘ったるいセリフを、どの面下げて言ってんのよ!?」

 胸ぐらを掴まれそうな勢いで、トンマンが迫ってくる。

「もっと自惚れてよ。私はピダムが好きなの! あなたしか見えないって本気で思ってるし、自分でも止められないほど、あなたのことばかり考えてるわ」

 睨むような、強い眼差しに

「私は、あなたに幸せにして欲しいなんて思ってない」

 じわりと、薄い光の膜が張る。

「私があなたを幸せにする。どんな手を使っても、必ず。それにね、私はあなたと一緒なら、どんな辛いことが待っていても構わない。……ピダムと離れるよりも、ずっとマシだわ」

 ピダムを貫く、まっすぐな瞳。

「なのにどうして、別れの言葉に聞こえるのよ……。いい加減に、私のものになりなさいよ、ピダム…!」

 その美しい双眸が、くしゃりと歪んだ。

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