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おお。おめでとうコメント貰っちゃいました。
ほっちさん、mukugeさん、りりり5さん、ありがとうございます!
これも皆さまのおかげ、ほんと、おかげさまですよぉぉぉー( ;∀;)

いわば皆さまと私は、同じ列車に乗った同士ですね。
ではでは旅の恥はかき捨て的に、昔書いた妄想を晒します(・ω<)v
2・3日で下げたり、心優しき方のおうちにそっと置いてきたりしてきたもんです。
きちんとフォルダ整理してないもので、既出のだったらごめんなさい!


豆トン、if設定です。JKトンマンです。
ホントはこの時点でピダムとは別離してるんですが、唐突にJKなトンマンが書きたくなったんです。(JK2回目
あと、無駄に長いです。いらない文章を切り落とすって難しいですね。





わかっている。わかっているのだ。
トンマンには何の権限もない。
ピダムが誰と一緒に居ようが、誰を好きになろうが、トンマンには一切関係のないことだ。
甘さのない美しい横顔を持つ女性だった。寄り添う姿に、誰しもが感嘆の溜め息を漏らす。
そうして微笑み合う二人。まさに絵に描いたような、似合いの--

「放っておいてよ!」

トンマンは乱暴にピダムの腕を払った。
だが、背中に回された腕は離れてはくれなかった。

「……学校で、何かあったのか? それとも、ソファさんの具合がまた悪くなったりしたのか?」

覗き込んでくる真摯な瞳を前に、トンマンは現状を忘れて見詰め返した。
いつだっただろうか。こんなに近くで彼を感じた、最後の時は……。


***


ピダムが発する『壁』をはっきりと感じたのは、トンマンが高校に入ってすぐのことだった。
心臓が冷たい手で握られたようだった。

『俺もお前も忙しくなるから、もうこうやって会うことは難しくなるだろうなぁ』

ピダムは笑ってトンマンを拒絶した。
トンマンは心に不安と苛立ちを抱えた。
新しい生活、新しい出会い。新しいことを学ぶことは楽しく、その分知りたいことも増えた。
やりたいことは、両手で抱えきれないくらいだった。

(ピダムのことなんて、もうどうでもいいじゃない)

そう思いたかった。なのに携帯が告げる音に期待する心が止められない。
彼の声をずっと待っている自分自身に腹が立った。

『もしもし、サンタクさん? はい、お久しぶりですね。……えぇ、ピダムに伝言をお願いできますか』

ピダムに会いたかった。
どうして、と訊きたかった。
そして現実を突きつけられた--ピダムの隣に立つ資格も、彼が笑顔を見せる相手も、もう自分ではないのだと。


***


「失恋、したの……」

あなたに、と呟いた声は情けなくも裏返っていた。
彼を失うのだと気付いて初めて自覚するなんて、なんて間が抜けているのだろう。

見開いた目のまま固まったピダムをいいことに、トンマンは褐色の頬へと手を伸ばしてみた。
触れた指が冷たかったのだろう、ピダムが小さく息を呑んだ。

笑うときに浮かぶ緩んだ眦が好きだった。
綺麗な黒曜石が灯す、あたたかい色。
その瞳が他の誰かを見ているのだとしても、それでも私は--

薄い唇はトンマンの予想通りに熱くて、胸の奥が痺れるようだった。
衝動的な行動に、自分さえも驚いた。けれど後悔はない。
ただピダムと、--ピダムの愛する女性に胸が痛んだ。

『用もないのに、会う必要もないだろ』

あの日トンマンにそう言ったピダムは、泣きそうな顔で笑っていた。
トンマンは何故そんな顔で笑うのかと、ピダムに詰めたかったのだ。

(でもピダムが本当に笑った顔を見せるのは、あの女性なんだ……)

力を失くした腕から、トンマンは抜け出した。
もう二度とピダムが抱きしめてはくれることはないし、トンマンがそれを望むことも許されない。
けれども謝罪も絶対にしない。

(二度と会えなくなっても構わない。あなたが私を忘れないでくれたら、それでいい……)

トンマンの身勝手な想いを託した、その衝動の現れだった。

「……いっ、」

肩に痛みが走ったのは一瞬だった。
トンマンが眉を顰める前に、黒い影にその躯をすべて覆われていた。
睫毛が触れる距離で黒瞳を見上げるトンマンがやっと開いた唇は、意味のない一音に変わる。
言葉が紡げないのは唇を塞がれている為ではなく、差し込まれた舌の所為だと気づき、トンマンの混乱に拍車が掛った。

「ぁ、…んぅ、……ダム…・っ」

もたれ掛かってしまった肩口からそれでもトンマンが見上げると、光を弾く唇があった。

「……トンマン」

その濡れた唇から目が離せなくなっていたトンマンは気づかなかった。
ピダムの目には、突き刺すような劣情の光が走っていた。
抑えつけられていた獣が、漸く鎖を解かれた獰猛さを持ってこの身体を捕らえている。その事実に、恋を自覚したばかりの少女が気づけるはずもなかった。

あの人はピダムの恋人じゃなかったの? 
どうしてピダムは私を抱きしめるの? 
……どうしてまたキス、しようとしてる、の……?

吐息が触れる前にトンマンは瞳を閉じた。
捨て去りたくてしかたなかった愛をそれでも待ち焦がれていた男に、再びトンマンは呼吸と思考を奪われていった。


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