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2013.06.25 闇ニ降ル雨
恥ずかしながら再UP致します。
うさこ様、mikaオンニさま、ほっち様、ありがとうございますv
コメントとっても嬉しかったです。またツッコミどころ満載なネタが浮かんで限定でUPしちゃうかもしれませんが、こんなにあたたかく見守ってくださる方がいらっしゃってとっても嬉しいですvv
本当にありがとうございます*_ _))
(25日追記)


豆トン年齢でドラマif、やっちゃいましたw
実は以前に無理やりくっつけた妄想劇場の一つなのです。
豆トン書いてまして、つい加筆修正してみたくなっちゃったんですよー。
期間限定記事に致しますので、どうぞお許しください(^m^;)

ピダムは女で一度も苦労したことない=口説いたこともないってことで、だいぶ捻くれてますw(って、この妄想も捻くれてますねー)
「ね、ピダム。私のこと好き?」「嫌いではありませんよ、公主様」「もう、答えになってないってば!」って幼いながらのキャッキャイチャイチャをすっ飛ばして、設定穴だらけの黒い妄想でございます。

これこれ、このふたりv
--mjj.jpg

※ピダムがS属性です。(当サイト比)それでも構わない方のみお進みくださいませ。


トンマンを公主扱いはしても、当然女としてなどまったく見てなかったピダム。
ですがその分気軽に接せられるトンマンとの距離は、最初から短いものでした。
そして小さく硬い実があざやかに色づくようにほころび、日に日に美しく成長する姉妹。
円い頬に幼い仕草を残しながらも、現実味を帯びた縁談話が交わされようとしている、そんな頃--




雨の音が聞こえる。
夕刻から降り始めた雨は、次第に雨粒を大きく変えていた。
今眼前に立つトンマンの裳裾も大気を舞う雨の吐息を吸い込こんだかの如くに、しっとりと色を重ねているようだ。
燭台の炎が揺れる。花を模した金細工が美しい光を放つ。
ピダムはトンマンから引き剥がすように、立ち上がった侭の格好で卓上の書簡を脇に纏めた。

「公主様。どうぞ私をお呼びください。御自ら足を運ばれなくとも--」
「ピダム、質問に答えて」

夜分に突然男の元に来たという自覚は彼女には無いらしい。
真っ直ぐに見上げる眼差しから、見慣れた純朴な笑顔を向けられた。

「あなたにとって私は……、これからも、妹のようなものでしか在り得ない……?」

この王女が抱くものがどんな感情であれ--他の男共と比べるまでもなく--、彼女とって一番の起因の元は己だという自覚をピダムは持っていた。

「はい、仰るとおりです。公主様」

だが、それがなんだというのか。
すでに王位後継者第一位に値する姉姫とピダムの婚姻が、水面下とはいえ予定調和で組み込まれている今、妹姫の好意は彼にとって何時でも使える駒の一つ過ぎない。
副君としての大義が優先されるのは第一にチョンミョン公主にある。それはそれ、これはこれなのだ。

「……わかり、ました」

吐いた息でトンマンの目は閉じられた。発せられた声は落ち着いていた。
ピダムは常とは違う彼女の反応に片眉を上げた。
ここは「今に見てなさいよ!」と声を荒げるところではないか。
ピダムは訝しんだ。いつだってトンマンは、己の影を追い掛けてきたのだ。

「ピダム、いえ、--ピダム公に一つ、頼みたいことがあります」

ふ、とトンマンを取り巻く雰囲気が変わった。 開いた双眸は、どこか冷たい光を宿している。
長年彼女の成長を見続けたピダムが、それでも初めて目にする表情だった。

「どうかピダム公はこの徐羅伐で、陛下と神国を支える根幹となってください」

トンマンの大きな瞳の中で灯が揺らめく。
ピダムは今になって漸く気付いた。彼女の装いは、かつて「似合う」と己が言ったものばかりであった。
トンマンの強い眼差しから、再びピダムは逃れた。すると下げた視線の先には、白い拳が袖衣に隠れるように小さく覗いていた。

「公主様、」

ピダムは繊手を取った。その手は震えていた。
彼は突然トンマンが儚いものに思えた。今にもこの躯が消えてしまいそうに思えた。
ざわつく心を抑え、ピダムは努めて柔らかい声を出した。

「何を案じておられるのですか? 公主様にご心配頂かなくともこのピダム、心から陛下にお仕え致します」
「それを聞いて安堵致しました。ピダム公ならば、姉上を大切にしてくださると信じています。……明日、和白会議を行うよう皆に伝達を。議題は、私の婚姻です」
「今、何と仰いましたか……?」
「私はこの神国の為に、最も役に立つ殿方を夫にしなければなりません。私は公主として、王族に生まれた義務を果たす、その相手を選べと言っているのです」

淡々と応えるトンマンが、ピダムの目には知らない人間に映った。こんなに近くにいるのに、トンマンが見ているものがわからない。
閉じ込めた手がまた振り払われそうになる。
思わずピダムは力任せに華奢な軀を引き寄せようとしたが、トンマンの拒絶もまた激しいものだった。

「ピダム公、手を離してください」

この小さな白い手は、いつだってピダムに向けられていた。
馬に乗りたいとせがまれ、「怖くない」と虚勢を張りながらも震えながらこの黒衣を強く掴んでいたのは、この手だったではないか。
息を切らし、薄っすらと目の淵を濡らしたトンマンの眦が赤く染まった。

「私に触れる資格は、あなたにはありません!」

--トンマンの"幼い恋の告白"など、鬱陶しい。
淑やかで従順なチョンミョンを娶る。
即ち神国はピダムの手中へ。
その日の為に費やされたこの月日。
王の血を継ぐ女は一人で十分。
おてんばで跳ねっ返りで、気ばかり強い姫の御守りはもう御免だ。
ピダムは、ずっとそう思っていた。

黒く揺蕩う髪が黒檀色の床へと舞う。炎の陰影が、トンマンの上下する胸を怪しく浮かび上がらせる。
ピダムは左手で一つに纏めた細い手首をそのままに、ふっくらとした頬に空いた指を伸ばした。首を振るトンマンの眦から溢れるものが落ちる前に、ピダムは微笑って指先でその雫を払ってやる。
--けれどもピダムの玄い瞳の奥には、混乱する心と軀が現れていた。
早駆けする心臓は勢いを弱めず、背筋を冷やす汗は不安ばかりを煽った。

「公主様はご自分が何を言ってらっしゃるのか、ご理解されていないようだ。ご安心ください。私が公主様ををお慰めして差し上げます」
「無礼なっ、私を侮辱するつもりなの!? や…っ、離し--」

向けられる眼差しが熱を失うなど、考えたこともなかった。 、
正体のわからぬ喪失感と焦り、自分ではなく他の男へとこの手を伸ばそうとするトンマンへの怒りが、黒い炎となってピダムを支配した。

暗闇に降る雨は、今や叩きつけるような雑音を徐羅伐に響かせていた。
けれども赤い唇から途切れ途切れに漏れる吐息さえ耳に届けば、ピダムはそれで十分だった。


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