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以前りばさんがアクセス解析より『検索ワード』を公開してくださって、これがまた面白くて!
「塗れば」……あぁ!∑(´д`*)皆考えることは同じなのねーv
それと司量部令の装飾語の数々とうっかりお寝坊さんに腹筋が堪らなかったので、

つけちゃいました。アクセス解析!

そしたら昔UPした動画と、今回の「お嬢さまをお願い!」のタイトルでこちらへ飛ばされた方がいらっしゃったらしく。いや~、心から申し訳ないです!m(__)m
お嬢『様』、を『さま』でしたらいいんじゃね?と安易に考えてた自分を殴りたい。
では、『御嬢様』だったら大丈夫かな。よし、変えとこう。

そして件の『御嬢様』ですが、すみません。描き直しております。
とんとんトーンと出したかったのに(ToT)
も少しお時間頂く代わりに、拍手お礼文v『君はペット』をそっと置いときます。
最初軽いノリですが、最後はちょっと流血注意ですよー。

あ、そうそう。んであきさんに「こうやってしたらできたよー」って書いた文書を読み返すと、これがまたわかりづらい。わー、文才のなさってこんなところにも発揮されるんだーとつくづく実感した瞬間でしたorz


暖かい部屋で、うとうとなんてしない。
外が見える本棚の天辺から飛び降り、おれはいつもの定位置に着く。

「うぅぅ、寒いさむい! 手袋して行けばよかった……」

トンマンの白いけど、朱くなった指先に触れる。
それは、びっくりするくらい冷たかった。

「あ、駄目だってピダム、ちょっと離れてろ。お前に風邪なんてひいて欲しくないからな」

む。この程度でおれの体力と愛情を舐めて貰っては困る。
肩口に顔を擦り付けて、これでもかってくらいベッタリと貼り付いてやる。
おれの熱で、『さむい』がトンマンから逃げていくのを感じた。
同時に背中にトンマンの手も回されたので、おれは少しだけ腕の力を弱めてやった。
うん。トンマンのほっぺたも、ちゃんと『さむい』がいなくなった。

「もう平気だ。お前のお陰で、十分あったかいよ」

えーとそうそう、昨日覚えた言葉だ。「おれ、ぐっじょぶ!」

「ただいま、ピダム。いい子にしてたか?」
「にゃー!」

【春に風花】



トンマンは壁から出る、妙に冷たい風が嫌いだそうだ。
その代わりに--「ないよりはマシだろう」と、トンマンに馴れ馴れしい図体のでかいイヤなやつが持って来た--丸いのが、ブンブンと生ぬるい風をあちこちに吐き出している。

「……熱い……。そうか、もう……、そんな季節か……」

トンマンはテーブルに突っ伏して伸びている。
おれはこのくらいの『あつい』は全然平気。
トンマンかわいそう。代わってやれるもんなら、おれが代わってやりたいくらいだ。

いつもより熱を感じる鼻先に近づいて、ふと、おれはいいことを思いついた。

「トンマン、こっち! こっち!」
「…なんだ、ピダム…? どこに連れて行きたいんだ……」

この扉から出て真っすぐ行って、ちょっと右。
よかった、トンマンはちゃんとついて来てくれてる。

「ここ!」

おれたちの足元までは、あの太陽も手は届かない。
小さく開いた天窓からは高い空。雲一つなく、抜けるような青が覗く。

「お前の取って置きの場所に、私を案内してくれたのか?」
「うん!」

目を閉じたトンマンの頬を、木陰で冷やされた風が通り抜けた。

「ありがとう、ピダム。いい気分だ……」

おれは向こうで唸り声を上げる、あの『丸いの』を見返した。
へっ! おれがいるんだから、お前はもう用無しだっての!

【売られた喧嘩は三倍返し!】



トンマンは壁から出る、妙にあったかい風も嫌いだなんだそうだ。
代わりにあったかい床と、赤い四角いのがここ。おれのすぐ隣にある。

「ピダム、それ以上ヒーターに近づくなよ。熱いからな」
「にゃっ!」

それは身を持って知っている。
トンマンの膝の上へ乗ると、あったかくてふわふわしたものを掛けてくれた。
狭いしぬくいし、せなかを撫でてくれる手は気持ちいい。
でも、やっぱりトンマンの顔が見えないのはイヤだ。

トンマンのお腹と本との間が空いていた。
迷わずそこに顔を突っ込むと、慣れた手つきの白い右手に額を撫でられ、首筋を擽られた。

心地よく重くなる目蓋に逆らって、おれは遠くに灯る橙を混ぜた朱を見た。
蝋燭のそれよりも明るくはないが、その光は柔らかく空気を包んでくれる。
どんな暗闇でも、あれがあればいい。
そうすればもう、怖い夢は見ないで済む。

【涼風に灯された小さな熱】





※流血注意※


目が覚めると暗闇で、まだ自分は本当は目を開けていないんじゃないかと思った。
躯は重かったけど、歩けないほどじゃない。
なんとか立ち上がると、横腹が熱くなった。
派手な音の中に放り投げられた俺は、やっと把握できた。
腹を蹴られたのだ。
右肩も熱い。違うな、どこも熱を持っていた。

「ねぇ、さっきの薄気味悪い黒猫、ちゃんと追い払ってきたぁ?」
「あぁ、ちゃーんとゴミはゴミ箱に始末してきたさ」

ゴミ。あぁ、ゴミか。
あの女は確かに、俺を『要らない』と言った。
ここは不要物たちの終着点らしい。
俺にはお誂え向きの場所だ。

振り出した雨に血が抜かれてゆく。
死にたくない。
けれど、母に存在を否定された魂はどこへ行けばいいんだ。
--死にたくは、ない。
負けたまま死ぬなんて、俺の矜持が許せない。

「お前、生きてるか!?」

新たな痛みを、俺は伸ばした爪先で消した。
細い視界には白い手と赤い筋と、大きく見開いた黒い瞳。

「…、かった…」

呟いた細い声は、聞き取れなかった。

「よぃ…しょ!」

背中の重みが消えたが、躯を持ち上げられそうな気配を感じた。
--この人間はなんなんだ!?
--俺をどうする気なんだ!?
瀕死の俺を再び嬲る積もりなのか。
それとも俺の死肉に用があるとでもいうのか。

俺は必死に抵抗した。
歯を立て爪を引き、意図を明らかにしない不可解な人間から逃れようと、首を振り続けた。

「抵抗…、するのなら、いくらでも付き合うぞ。無駄に暴れるだけ生き残る確率が減るから、できれば止めて欲しいんだがな。……あのな、お前を見付けた私は、どうあってもお前を助けると、もう決めたんだ。でも安心しろ。お前を取って喰おうって訳じゃないよ。お前の命は、お前のものだからな」

よくわからない理屈を捏ねられた。
この人間は変わっている。
態々俺を捕まえておいて、逃がしてやると公言したのだ。

少し冷えた頭で見遣れば、煌々と照らされた灯りが見せた光景は、想像より酷いものだった。
胸元の白い服は俺の赤と、この人間とのそれで真っ赤な斑模様に染まり、剥き出しの手や腕まで赤い線ができていた。

見上げると、あの黒い瞳が俺を見下ろしていた。
それは幼い頃指した星空に、とてもよく似ていて。
その白い頬にも、小さく赤が走っていた。少しだけ、罪悪感が胸を突く。
目が合えば、何故かその人間はにっこりと微笑んだ。
……あぁ、この人間は女だったのか。

「手当は私の部屋でするからな。その後診察と、迷い猫の問い合わせがなかったかと獣医さんに訊いて……。んん? これは首輪、か?」

俺がいくら引っ張っても千切れなかった呪紐は、女が手にするとはらりと落ちた。

「今時漢字表記なんて珍しいな。……ええと、ピ、ダム? 『ピダム』、か」

女の声が耳を塞いだ刹那、俺の意識はそこで途絶えた。

俺はきっと、俺を形作る欠片を失う。
直に目覚める俺にとって、これが何を意味するのかはわからない。
それは再び、忘れ得ぬ俺の一部を取り戻した時にわかるのだろう。
再び沈みゆく視界の中で見た闇の目が、そう告げていた。

【黒の柵、交わる赤】


お読みくださって、ありがとうございましたーv

いろいろ設定はあるのですが、上手く消化できることやらw
ものっそい前になりますが、拍手にてこのシリーズの続きをと仰ってくださった方!
お届けが遅くなってしまって申し訳ございません!(しかもちゃんとした話じゃないしですし(T T)「好き」とのお言葉が、励みになりましたーvホントありがとうございますvv

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