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勝手に感謝企画w 
第2話、短いですがピダム視点です。
こんなしょーもないネタに拍手をありがとうございます(´Д⊂ヽ

これからお世話になった方々へ報告と御礼に向かいますv
皆様、本当にありがとうございますーvv(*´д`*)/


ピダムの一番最初の記憶は小さな手だった。
その白い手が己の額に触れ、産毛を撫で付けるように優しく行き交う。その心地よさに安堵すれば、その手の主もまた鈴の音に似た声を漏らした。



産まれてすぐピダムは、師であるムンノに預けられたらしい。『らしい』というのも、彼は父母を知らずまたそれも『分家』として生を受けた以上当然の定めであった。
『生涯を主に捧げ、主の目となり耳となる』
それは言わば生きるための鉄条として、ピダムの背骨を支えていた。

「お師匠さま、わたしがお仕えする御方は、何方さまになるのでしょうか?」

ピダムは自身が優秀であると知っていた。一片の過信でもなく、事実であった。だから、己の出来に不安などなかった。不安があるとすれば、命を掛ける価値を持つ相手かどうかという問題だった。

「そうだな。お前がこの御屋敷に籍を置く頃には、チョンミョンさまはヨンス公へ降嫁されるご予定だ」
「では、やはりトンマンさまですね!?」
「あぁ、そうなる可能性は高い。だが、たとえお前を御当主がお認めになろうとも、それは難しいかもしれぬな……」

その理由には察するものがあった。なにせ本家筋でありながら、トンマンという少女は『生涯独身』を叫び、ピダムが聞いたことのない難病を治すためにこの身をを賭すと、一族の前で堂々と宣言したのだそうだ。

「幸い、トンマンさまはまだお若い。もしお前にご縁があるのならばトンマンさまをお諌めし、是非ご婚礼を促し本家の血が絶えぬよう、お前が正しい道に戻して差し上げるのだ。わかったか?」
「はい! 勿論です、お任せくださいお師匠さま!!」

ピダムは大きく頷き胸を張った。
主が進む道をこの身を呈して正しく導くことこそ、忠臣の勤め。そうだ、トンマンさまはまだお若い。その若さが今時の風潮に感化され、御目を曇らせているだけなのだ。
それに己を置いて、誰があの『じゃじゃ馬』と渾名される主を上手く懐柔できるというのだ。あの盆暗共では一生掛かっても不可能に違いない。

「ご安心ください! トンマンさまが婚儀をご決意くださるよう、わたしが必ず御心を変えて差し上げます!!」

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