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2011.12.21 宿星の帰還
こんにちは、六花です。
皆様お元気でお過ごしでしょうかー?
風邪は早朝に襲ってきます……!!
昨日は珍しく、夜もそんなに寒くなかったんです。で、一枚脱いで横になりました。
そしたらもう寒いわ、喉は痛いわで、強制的に起こされました(;ω;)
折角の休日ですので、コメント残したーい!お手紙書きたーい!って書いてくと何このぐだぐだ。自ブログならいざ知らず、憧れの方々に読んで頂ける文ではないわ……、と項垂れてました。

そんな中、救いのない話に拍手してくださった皆様、ありがとうございました!
えぇもうホント、私が書きたい話を読んでくださるだけでも本当にいつも有り難いです。
でもって自分の中では、「実はピダムが生きててハッピーエンド」って自己完結していても、こんなもの読まされた方は堪らんですよね。
いや、もう、りばさんごめんなさい。
りばさんを泣かせるなんて、私が許さないんだからー!と、お前の所為だろ!!との全力突っ込みが胸を抉りました。いや、もう本当に申し訳ないです……。

私が続きを断念したのは、チュンチュが掴めなかったからです。
どうしても幼くなってしまいまして、彼の持つ「毒性」をまったく活かせない結果に。
勿論、この話自体受け入れられない!って方も多いと思います。
でも、このままこの話を終わりにしたくないな、と野望が生まれてきました(笑)

続きからは、件のチュンチュが出る前までのピダムの場面です。
短いですが(すみません…!)ちょこちょこ書かせて頂きたいなーと願っております。

 
 一番に飛び込んできたのは、一番に希った眼差しではなかった。

「将軍……! ピダム将軍がご無事だと、我々は信じておりました。直ぐに早馬を飛ばし、陛下にお伝え致しましょう!!」

 僅かに眩暈を起こす額を押さえつつ、それでもピダムは周囲を目敏く見遣る。僅かに開かれた扉の先、確かに見覚えのある父子がいる。こんなに遠くまで、流されてしまったのか……。
 はっとしたピダムは、構わず声を荒らげた。
 
「トンマン…っ! トンマンはどうしている!?」

 「それが……」と、項垂れる部下たちを前に怒りで目が眩み、狂いそうになる。だがそれでもピダムは殺意を押し止め、口を開いた。

「……我が妻を、娶ると? そう、宣言したのだな」

 憤怒の表情が一変、耐え切れないとばかりに高笑いを始めたピダムに、部下たちの背をゾワリとした悪寒が襲う。

「--チュンチュを呼べ!!」

 双眸は、鋭いままだった。
 向かってくる敵を只管に屠ると定めた、無慈悲なまでの眼差しであった。

「奴に伝えろ! トンマンの夫である私は、ここで生きていると。そしてこのことは、決して誰にも知られてるな!!」
「はっ!! 承知致しました!」

 無理やりに手を伸ばし、どす黒く染まる布越しに、ピダムは愛刀を静かに抜いた。
 くるりと半転させると、ヒュン…と澄んだ音と共に空を斬り、刀身に目映い光が滑ってゆく。

(すまないトンマン……! もう少しだけ、待っていてくれ……!!)

 愛しい名を呼べば、痛みが和らいだ気がした。
 逸る心を抑える。……地を這ってでもいい。トンマンに会いたい。
 「ピダムの許へゆく」のだと気丈に振舞ったであろう、涙を見せないその心を、今直ぐこの腕で引き寄せ、永久に閉じ込めてしまいたかった。


宿星の帰還  end.
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