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12月に入りましたねー。もう7日ですか。
先日は体調を心配してくださって、本当にありがとうございました。
お天気のツンデレ加減がなかなかに半端ない毎日ですが、皆様も体調には十分にご留意くださいね。

なんだか久々の更新で、文章の書き方が更に変なことになっているような……。(あ、それは以前からか)
書きたいなーと思っても、それができないのは凹みますね。絵は浮かぶのに、それをどう言葉に変換していいのか、「ぬぉぉぉー!」ともがいてます。(あ、それも前からか(笑)

ちょこちょこ繋ぎまして、漸く一つできました。
以前りばさんvとお話させて頂いたネタです。
いつもとはちょっと系統が違うと言いますか(汗)ええと、いつもどおりの(変な)話です。
「こんなグダグダな話を書くなんて、風邪薬の飲み過ぎだぞ☆」なんて、優しく叱ってください……(><)

続きからは、豆トンですよー。




 強い意思を隠す薄い瞼、その長い影を落とす睫毛。
 通った鼻筋の先には、小さく開いたふっくらとした唇。
 そして頬には柔らかい色が灯っており、波打つ黒髪が肌の白さをより美しく浮かび上がらせている。

 目が覚めたら、トンマンがいなかった。否、トンマンがいるべき場所に妙齢の女がいた。

 ピダムは生唾を飲み込んだ。
 心臓の音が煩い。それは、絶対に有り得ないことだ。
 まったく現実とは思えない、現実の筈はない。……だがそれでもピダムは、一つの結論に至った。

「……トンマン…か?」

 己の左腕を枕に、仄かに甘い吐息を纏う女性へと、ピダムは問わずにはいられなかった。
 
 意識は覚醒しつつあったのだろう。それでも眠たげな眼(まなこ)は何度か視界を刻んだ後、やっとピダムをぼんやりとした瞳に映した。
 そして「ピダム、寒い」と、見慣れたトンマンの仕草その侭に彼女は動いた。
 ピダムは荒くなる息を一つ、なんとか飲み込んだ。

「……トンマン、……ちょっと離れてくれるか?」
「やだぁー」

 寝起き特有の気だるい余韻を引きずり、安心して甘えてくれるトンマンを宥める朝も、ピダムにとっては癒しのひとときであった。--のだが、今は事情が事情なのだ。
 手放しで押し付けられる四肢は、いつもと同じ柔らかさだが、格段に何かが違う。
 
 条件反射で回してしまった腕は、華奢でありつつもしなやかな背中のラインを。
 押しつぶされた胸は、布越しではあったが弾むような柔らかさで。そして細い両脚は、ピダムのそれと甘く絡まって。

 ピダムは酩酊にも似た高揚から身を離そうと深く息を吸えば、トンマンの優しい日向の匂いが鼻を擽った。
 背筋が心地よい痺れを響かせ、全身の血が一点に集束されてゆく……。
 
 本気で一秒足りとも思い出したくもない親類たちを、ピダムは慌てて呼び出した。
 片方だけ跳ねる眉や得意げに出される変な笑い声や吠えるだけしか能がない種違いの兄と、ついでにクソ生意気なトンマンのご学友たちや偶に出ては悉く邪魔をする似非外人等々--まったく持って思い浮かべたくもない面々で、脳裏を埋め尽くした。
 ……効果は、抜群だった。

「……ねぇ、知ってる? ピダム」
「な、何をっ!?」

 どうしてだろう、トンマンは自身の変化を知っているように思える。
 知っていながら少しも慌てていないように、ピダムには思える。

「女の人はね、16になれば欲しい男を手に入れられるの」
「なっ、何言ってんだトンマン!?」

 そこは「女性が結婚できる年齢であって……!」と言うべきだろうと、ピダムは動揺しつつも冷静に突っ込みを入れたかった。
 だが、それがそもそも冷静な判断かと言えるかどうかは微妙である。

「……ね、知ってた? ピダム」

 そう繰り返すトンマンの眼差しは震えるように揺れ、薄闇の中でも瞬く星のように輝いていた。

「わたし、もう待てなかった。今すぐにでもあなたを、私のものにしたかった……」

 滑り落ちてゆく雫を、ピダムの指が追い掛ける。
 そしてそっと彼の掌へ、同じ熱を持った繊手が重ねられた。
 
「ねぇ、知ってるでしょう? 私、ピダムのお嫁さんになるの。……他の誰にも、ピダムはあげない」
「……あぁ。勿論--」

 続く言葉を塞いだのはトンマンであったか、逸る心を抑えきれぬ己であったか。
 だが深く重ねられたそれに、順番などは最早どうでもよいことであった。

***

「ピダム、待って……」
--待てる筈、ないだろ。
「今、あなたが見ているのは、誰?」
--え……?
「お願い……、名前を呼んで……」

 トンマンの伏せた睫毛の陰の濃さに、ピダムは焦り以上に、冷えた手で心臓を掴まれるような感覚を覚えた。

「っ、トンマン…!!」
「はい。おはよう、ピダム」

 目が覚めたらトンマンがいなかった。否、幼子がいるべき場所に現在のトンマンがいた。それもピダムの身体の「上」に、トンマンが乗っていた。
 思考を切り替える必要はない。先ほどと寸分違わない「トンマン」が目の前に居るのだ。
 ピダムは哀しみの残滓を打ち消す為に、トンマンの双眸を探る。責めるような、剣呑たる眼差しだった。

「ねぇ、知ってた? 夢の中だとしても、あなたを取られたくはない。私じゃない『過去のトンマン』に、私は嫉妬するの。それが喩え、7歳の私であっても、ね」

 刮目したピダムを一瞥したトンマンは、バツが悪そうにそっぽを向いた。
 やっと聞けたトンマンの悋気は、可愛げの欠片もないものだった。だがピダムは、沸き上がる高揚感に叫び出したいほどだった。
 
 呼び掛けると素直にこちらを向いてくれる。だが今度は視線を合わせようとせず、大きな瞳は右へ左へと忙しない。
 正面から向き合ったピダムは、刺激的な朝を迎えさせてくれた細い四肢を引き寄せ、コツリと額を合わせた。そうして見遣れば、トンマンの柔らかい色をした双眸には、ピダムの望んだものだけが見える。

「じゃぁ、これも知ってたか? トンマン、お前のこの目に映るものも」

 ピダムは言葉の指す場所を、指で追い掛ける。

「この音を捕らえる耳も、意思を紡ぐ言葉も唇もこの呼吸も、」

 そして唇でも追えば細い腰が捩れ、女の顔が歪んだ。

「トンマン、お前が俺以外に触れるすべてものに、俺は嫉妬してるよ」


 不承不承と顔に書かれた青年と、その袖を引っ張る幼子。
 青い空の元で祝杯を浴びる女性と、その肩を懸命に引き寄せる男。
 薄闇に彩りを添える写真たちが、二人の傍らで微笑むように広がっていた。


寝ても覚めても  end.




肉食系な二人が好きです!(爽やかに)
豆トンは、すれ違い(大好物v)や別離、ソファの結婚とかご学友(笑)のチョンミョンや生意気ユシン、ピダムと同年代の任侠気溢れるアルチョン等々、妄想は尽きないのですが……(><)
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